ファンダメンタルの基礎

いよいよファンダメンタルの勉強です。
指標がいっぱい出てくるので、少しずつ覚えていきましょう。
それぞれ指標の計算で使用する値は会社の決算書に書いてあります。

 

安全性分析ってなあに?
ファンダメンタル分析の一つの分野で、名前の通り、企業がいかに倒産という危機に対して安全なのか調べることです。主に3つの分野に分かれており、
1.静的分析短期安全性
2.静的分析長期安全性
3.動的分析

です。

 

動的分析短期安全性ってなあに?
企業が短い期間においてどのぐらい安全かを測ることです。毎年利益を稼ぎだしながらも、短期で返さなければいけない借金を返せず、その結果として倒産してしまうことがあるため、短期での安全性を分析する必要があるのです。流動比率当座比率という2つの指標を使い調べます。

 

流動比率ってなあに?
流動比率は

流動資産÷流動負債

で求めます。
1年以内に現金化できる資産と1年以内に返済しなければいけない負債の割合を意味し、これが100%を下回っている状態は、近々返さなければいけない負債を返すための資産を持っていないということです。一般的に200%以上が好ましいとされています。

 

当座比率ってなあに?
当座比率は

(当座資産―貸倒引当金)÷流動負債

で求めます。
当座資産とは、現金預金や受取手形など流動資産の中でも特に換金能力の高いものからなっています。狭義の意味での流動資産と言って良いでしょう。一般的に100%以上が好ましいとされています

 

長期安全性分析ってなあに?
名前の通り、長期で見た場合の企業の安全性を調べることです。固定比率、固定長期適合率、負債比率、自己資本比率、の4つの指標で調べます。とりあえず、ここでは2つだけ学習しましょうね。

 

固定比率ってなあに?
固定比率は

固定資産÷自己資本

で求めます。
借金でないもっとも安心できる資金が固定資産にどの程度回っているかを調べるものです。この指標は100%以下が望ましいです。どうしてかというと、返済義務のない資金を現金化できない固定資産に多くまわしていると、いざというとき、対応するのが難しいからです

 

自己資本比率ってなあに?
自己資本比率は、

自己資本÷(自己資本+負債)

で求めます。
企業が調達した資金の総額がどの程度、返済義務のない資金でまかなわれているかを示す指標です。これは感覚的にもわかりやすいのではないでしょうか?自分の手持ち資金のうち借金でまかなっている額が少ないほどいいでしょう。一般的に50%以上が望ましいとされています。

 

動的分析ってなあに?
日々活動する企業にとって、その日、その日の資産内容は異なるものである。動的分析では、企業の今の状態を分析するところに主眼が置かれており、ここではインタレスト・カバレッジ・レシオキャッシュフロー比率の2つの指標を使います。

 

インタレスト・ガバレッジ・レシオってなあに?
インタレスト・ガバレッジ・レシオは

事業利益÷(支払利息+割引料)

で求めます。
事業利益の意味するところはROAの欄をチェックしてください。企業の持っている負債に対する利払い能力の何倍の利益を稼いでいるかを示しています。倍率はもちろん高いほど良いですよ。

 

キャッシュフロー比率ってなあに?
キャッシュフロー比率は

(当期純利益+減価償却費)÷長期負債

で求めます。
1年間で企業が稼ぐ利益は長期負債に対してどのぐらいの割合かを示しています。数値は多いほど良いのです。

 

むずかしくて覚えられないよ〜
確かにごっちゃになってなかなか覚えられないですよね。でも、何回も何回も復習すれば使いこなせるようになります。そのうち、財務諸表を眺めただけで、無意識的に企業の安全度を理解できるようになるので、それまでがんばってください。

戻る

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送